talkin' to you / mabanua

僕は何を隠そう群馬県桐生市出身なのですけれども、桐生市が誇るすごい人と云えば?篠原涼子?中山のヒデちゃん?あーもうそんなの古い古い!!昭和!!今はこれ!mabanua!!マバさん!!今は平成!!

 

 

ま、でもmabanuaさんも桐生市出身、というわけではなくて、奥さんが桐生市の人で結婚を機に移住してきた、っていうのが正確なところです。まったく桐生市民としては棚からぼたもちもいいとこですね。

だってよ、市街地を分断するように川が流れまくり、赤城山からからっ風が吹きまくり、群馬で一番高齢化が進みまくりのこんな街にchara後藤正文Rhymesterくるりなどなど挙げたらきりがない程の素晴らしいミュージシャンたちと演奏をしてきている人ですよ!!トランプマンとかいつの話してんだよ!!まだオールスター感謝祭出てんのかよ!!オードリーのラジオでいじられてたぞおい!!

 

いかんいかん、話が逸れた。トランプマンさんはクソ母校の偉大なる大先輩でした。

 

僕は確かOvallとして活動していた時に初めて演奏を目の当たりにして「わお!」と思って、そしたらなんか桐生に移住してくるとかいう話を聞いて偶然にもほどがあるぞと思った記憶。

そしてその移住してくるときに結婚する奥さんに宛てて作った曲がこのtalkin' to youだったと思います。(間違っていたらごめんなさい)(勝手に裏話を公開しているのもごめんなさい…)

そんな曲の歌詞は英語なんですけど、mabanuaさんご本人がブログで歌詞を公開していたのでリンク貼っておきます。

mabanua » talkin’ to you lyric | Wax Poetics Japan

そう、そして恥ずかしながら、このtalkin' to youのMVには僕もすこーしだけ出演しています…5年前なので当時23才、若いですね。まあ今も若いのですけれども。さあ、あなたには僕がわかるかな〜?撮影はすべて桐生市です。最後の舞台のレコード屋さん、inception records 、ハウスのレコードが充実してますよ〜。

http://inceptionrecords.com/

それにしてもこのtalkin' to you、mabanuaさんがShuggie Otis好きっていうだけあってShuggieのファーストのようなハンドメイドな優しくあたたかい音がうまいこと組み合わされてますね。Aメロが始まると共にやってくる右側のギターのカッティング、4小節後に一度だけ鳴る左側の「プパーロ」というキーボード(Bメロだと「ピコピコ」ってなってる)、少ないながらもグルーヴィーなベース、空間処理的なパーカッションなどなど…この曲は超スルメ!!!!以上!!!!!

 

To The Other Man / Luther Ingram

意外な人に読まれていることが発覚したこのブログ、インターネットはすごいですね。タカさん、お元気ですか?いつもお世話になっております、僕です。

インターネットってみなさん知ってますか?なんか世界中の人たちと繋がれる画期的なシステムらしいですよ。仕組みはよくわかんないんですけどね。

さきほどそんなインターネットで長年探し続けていたLuther IngramのTo The Other Manの歌詞が発見されたのでこの興奮をそのままに歌詞をここに残しておこうと思います。Googleで検索しても昔の曲すぎて歌詞を載せてるサイトなんてないんですが、You Tubeのコメント欄で歌詞を載っけてる人を発見しました。インターネットすげー。たぶん5年以上は探してた。長生きしてみるもんですね本当。

一応てきとうな訳でもつけておきます、というか自分がやって残しておきたいだけなんですけどね…

ケイトも見てるかなー。ついに発見したぞー!

 

 

Momma used to take me 'cross her lap,

僕の母は僕をよく膝枕してくれた

She used to whip me with a strap, when I was bad

悪いことをしたらムチで僕を打つこともあった

I didn't know it at the time - that being bad, could lead to crime and now I'm glad

悪い子でいたらそれがいつか大きな罪に繋がると、そのときはわからなかった。だけど今はそんな躾を嬉しく思うよ

'cause she kept me on the double stayed outta trouble

だって彼女は僕を悪いことから早く引き離そうとしてくれていたんだから

Now I understand

今ならわかるんだ

When she said, "Boy you got to give a heck,

「悪いことをしなくちゃいけなかったとしても

promise you'll always give respect to the other man."

いつも相手を尊敬することを忘れないで。約束よ」という彼女の言葉が

When I used to make fun of others,

僕が誰かをからかっているとき

she said "No, not to your brothers" - and that ain't all

彼女は「やめなさい。兄弟にそんなことをしてはいけない」と言った。そしてそれだけじゃなくて

"When someone is feeling low, think of the nicest things you know to make them feel tall."

「誰かが落ち込んでいたらその人が元気になるために自分ができる最善のことを考えなさい」とも言っていた

I'll never forget what momma said

僕は彼女の言葉を一生忘れないだろう

When she kneeled down and prayed

彼女が膝をついて祈りながら呟いた

"Father, guide his hands"

「父なる神よ、彼をお導きください」という言葉も

Put your arms around his neck

君の両腕を彼の首に回して

Make him proud to give respect to the other man

彼が他の人を尊敬できることを誇れるように祈るんだ

Oh but now that I'm a man,

そして、今は僕も大人になった

God has taken my mother's hand but I'll carry on 

神は母を連れて行ってしまったが、僕はまだ忘れてはいない

Though sometimes I'll have to weep

だけどたまには泣かずにはいられないかもしれない

Mother's love I'll always keep 'cause she made me strong

でも僕は母の愛を抱き続ける。彼女が僕を強くしてくれたから

And if I should ever have a son

もしもいつか僕に息子ができたときは

We're gonna have a lot of fun

たくさん楽しいことをしようと思う

And I'll teach him to understand,

そしてこのことを教えるんだ

When I say, "Boy you've got to give a heck

「悪いことをしなくちゃいけなかったとしても

promise you'll always give respect to the other man."

いつも相手を尊敬することを忘れるな。約束だぞ」

And I remember what my momma said

そして僕はまた母の言ったことを思い出すんだ…

 

 

キリスト教の色が濃いですが、いやーやっぱり良い曲ですねー。人生、って感じで。男泣きの一曲!

この曲は当時売れたんですかね?Luther Ingramは相当大御所ですが。

現代でこの曲を聴いてる人はJ DillaのDonutsでサンプリングされたことで知った人がほとんどでしょうね。もちろん僕もそうです。

このDonutsはいわゆるサンプリングミュージックの最高峰であり、未だにこれを超えるものは出てきていない、というかサンプリングじゃマジJ DIlla超えらんねーから生演奏の方でいこうか、ってなって昨今のHIPHOPを経たジャズミュージシャンたちの興隆が生まれたんじゃないかなーと思っているんですよ僕は。


J DillaはこのDonutsを逝去する直前まで病院のベッドで作っていた話はかなり有名ですが、アメリカのAmazonのレビュー欄には、サンプリングしている原曲と使用している歌詞までもを踏まえた超アツいレビューがあるんですが、それはまた別のお話…

Rock With You / Seu Jorge and Almaz

メルボルンにはPBSという良質な音楽に傾倒しすぎているラジオ局があるんですが、ずいぶん前に何気なく聞いていたときにこの曲が流れてきて、途中でMichael JacksonのRock With Youのカバーだって気づいたときの衝撃ったらなかったですね。あまりのマヌケさにずっこけそうになった記憶があります。まあ本当はずっこけそうになんてなってないんですけどね。そこはインターネット上の「クソワロタwwwww」みたいな感じですかね。だいたいみんなそれ打ってるとき真顔ですよね。

 

 

原曲の雰囲気ほとんどないからね。歌詞なかったらカバーってわかんないからね。咀嚼しすぎなんだよね。めちゃくちゃ良いっつーの!!!忘れらんねーわ!

というわけでいつかこのレコードに出会えればいいなと。Now-Againなんですぐ手に入りそうっつーかやっぱNow-AgainというかEgonすごい。

っていうかこのレコード出たときに普通にスルーした記憶があるな…Everybody Loves The Sunshineも入ってるやつだ…ケイトが買ってた記憶がある…

オーストラリアはレコードが超高くてCDはまず売ってないからそろそろiTunes Storeにクレジットカードを登録してしまいそうだ…(今まではギフトカードを買って自制していた)

それにしてもYou Tubeってタダですごいよね。最近毎日そう思ってる気がします。

The Lagerphones

昨日見たバンドが超よかったのでここでシェアします。

The Lagerphones、「ラガフォーンズ」と読むらしいです。買ったCDにカタカナで書いてありました。とても日本好きのようで、まあそこはマネージャーが日本人らしくてその人のディレクションもあると思うんですが、ベースのマーティはわざわざ冬の草津温泉に行くほどの日本好きなんでまあ本当にみんな日本好きなんだと思います。嬉しいですね。(このマーティはOh! Lorettaというメルボルンソウル界の歴史に残る名曲を生み出したSex on Toastのベーシストでもあります。)

このライブ動画でもチラッとやってますが「上を向いて歩こう」とか「スーダラ節」なんかもやってて思わず嬉し泣きって感じです。このリラックスしまくったハッピーな雰囲気がたまんないっすね。ジャズって小難しくしてスノッブな人たちの音楽みたいになりがちだからこういうスタイルはみんなでハッピーになろうぜーってな感じで本当に好き。絶対みんなDuke Ellington超リスペクトの人たちでしょ。

ちょくちょく日本でやってるみたいで、来週あたりから二週間東京で毎日ライブやるそうです。まあ適当に友達と遊び行ってゆるっと聞いてみたら素敵な夜になるんじゃないかなーと思いますね。新しいCDが著作権の関係で流通させてないらしいんでライブ行けばレアCDも買えますよ〜。

 

景気がいいからってのもあるかもしれないけど、オージーは本当に陽気で明るく社交的な人が多いと思いますね。こんな陽気なバンドがパブの裏庭で演奏しててわいわいやってんの最高ですよ。そんなオージーにかかればあの超シリアスなHIPHOPクラシックWhite Lineもどうですか!このマヌケさ!

そしてこのバンドのドラマーはこれまたメルボルンソウル界(そんなもんがあるのかどうかは知らんが)の歴史に残るあの名曲This Girlを生み出したCookin' on 3 Burnersのドラマーということでメルボルンソウル(言い過ぎだ)は今が一番アツいんじゃないかというぐらい追いかけきれないほど盛んです。夏が楽しみだ〜!


誰かみたいになれた人よりも、こういう曲を素直に良いと共感してくれる人の方が俺は好きなんだよな〜。

 

引っ越した

Warragulという街に引っ越してきた。前の家を引き払う時点では次の家が決まってなかったけど次の日にはなんとか新居を決めてその日から飛び込めた。

街の中心地は500mぐらいの道が二本通ってて、その通りの店がこの街のほぼすべてのお店、という状態の田舎街だから新居を探そうにも候補がほとんどないというのには驚いた。隣町は10kmぐらい離れてるしその隣は30km先だしってな具合。まあ一番近いスーパーまで車で一時間、みたいな本当に人里離れたアウトバックに行くのを覚悟してたから全然オッケー。メルボルンにもウィルソンズプロムにも二時間弱で行けるなんて最高だよ。というか二日目にして静かでいいなとか思い始めてるよ。

まあそんなこんなでこの広大なオーストラリアの田舎で奇跡的にも職場まで歩いて行ける距離の家を見つけて、シェアメイトはマジックザギャザリング大好きなオタクオージーと静かで物腰の柔らかい紳士的なスリランカ人で大当たりっぽい。オージーには日本のカレーがうけると聞いたのと自分でも食べたくなったから今日試しに作ってみたら本当に気に入ってくれたようでよかった。人と仲良くなるにはメシと趣味ですね。とても静かな家だしこの街じゃあやることもないので英語の勉強をするときが来たかな、といった感じ。同居人とももっと仲良くなりたいし。あとニワトリを庭で二羽飼ってて毎日卵が産出されてるのもウケる。フレッシュ!

新居の部屋には家具が一切なかったから今日はIKEAに行った。IKEAの家具はもう嫌なんだけど、結局すぐに安く手に入るのは結局IKEAなんだよな。そしてIKEAに一人で行くのは全然楽しくないね。作業。あー、あいつも来てればなー、なんてスチャダラパーのようなことを考えていた。一人なのでホティードーグもアイスクリンも食べなかった。ベッドはGumtreeで見つけた近所のお金持ちから格安で譲ってもらった。絵に描いたようなお金持ちの家でウケた。調度品とはこのことか、と思った。移民を助けてくれてありがとう。寝室に飾ってあった鶴の絵を見せてくれて「これは幸せを運ぶ日本の鳥なんでしょ?」と言われたので「イエース!」と答えておいた、知らんけど。鶴の恩返し?とにかくあの老夫婦に幸あれ。10年保証のマットレスとベッドフレームで70ドルはおかしい。さすがにそんなにこの国にいないと思いますよ…

前の家は家具がもともと全部あって、それはそれで便利なんだけどやっぱりどこか腑に落ちない感じが常にあって、やっぱり自分で一から部屋を作ると非常に落ち着く。完成した部屋に久しぶりに買っておいたサンタマリアノヴェッラのポプリを置いてみたらやっぱこれだな感がすごい。超良い香り超落ち着く。あとはここが日本と3時間ぐらいの距離だったら言うことないんだけどなー。誰か住まないかなー。ファームの時給は23ドルで家賃は光熱費込みで月560ドルという日本じゃありえないバランスなんだけどなー。とまあそんなことを考えてもしょうがない、というかシャワー浴びないと。

どんどんメシを作ってどんどん音楽を流してこの家もクソ最高オマンコハウス的な状態に持っていけたらいいな。

 

 

ファーム決まった

タイトルの通り。よかったよかった。

意外とメルボルンから1時間半という近さで拍子抜け。時給制だし優良企業っぽくて一安心。

最初に連絡が来た時にその担当者の名前が今の仕事を紹介してくれたマイメンと同じ名前だったから怪しいなーとは思ったんだ。十年来の付き合いの親友と同じ名前のオージーに二個目の仕事もらうっておかしいでしょ。やはり常日頃反省をせず努力もせずただひたすらに祖先と友人と家族の幸せを願い欲を殺して「只管打坐」と思いながら暮らしていると自然と良いことも起こるもんですね。もちろん悪いこともありますが一秒前は過去ですからね。良いことも悪いことも天気みたいなものなので起これば過ぎていくものです。嫌なことが起こっても引きずらず、良いことが起こっても浮かれない。自分は大自然の一部なのだと理解すれば分かり合えない種や生きづらい環境からは離れて自分が一番のびのびと生きられる場所に行くことが紛れもなく正しい生存戦略であると感じられます。

愛している人や飼っていたペットが亡くなったとき、その瞬間からまるで世界が色を変えたように、世界を満たす空気の成分が少し変わったような、空気中の悲しみの割合が少し増えたような、そんな気がしたりしませんか?それは確かにそうですし、超悲しいしマジで「さよならだけが人生かよ」みたいなことをつい考えてしまいがちですが、逆にそこから反転させて考えてみると、今この世界だって自分にとって十分に良い空気が満たされていると、そう考えられませんか?愛している人の存在が空気中に充満していると、そう考えられませんか。そしてそれは亡くなった人や動物たちの残した愛も混ざっていて、なんてことをシャワーを浴びながら考えたりする今日この頃です。もしこれを見ているあなたが誰からも愛されていないと、もしくはそんなポジティブに考えられないくらい悲しみが自分を満たしていると思うのであれば、ぜひご一報ください。無料でオーストラリアにご招待いたします。ちょっと気を抜くと死んでしまうほどの大自然に行くと自然と「生きたい」という気持ちが湧くもんですよ。あと日本でもバイクで高速を飛ばしてるときとか湧きます。

自分が十代後半から二十代前半にかけてどうしてあんなにも鬱々としていたのかと思うと、結局は意識できている世界の狭さと欲のコントロールの下手さ、あと変な向上心だったのかな、と。「向上心のないものはバカだ」なんて言葉を座右の銘のように思っていましたが、あんな新宿の一等地の大地主の家に生まれたボンボンの言うことなんか真に受けちゃダメですよ。生まれがちげーもんな。そもそも夏目漱石の小説は文体がクソ真面目すぎて面白くないんだ。何回も挑戦して辞めてるっちゅーの。太宰治を見習えよ。数多の共感と嘲笑を生み出す生粋のエンターテイナーだぞ。畜犬談だぞ!

「やらなきゃ」とか「こうした方がいい!」なんて捨てて「こっちの方が楽しそうだな〜」って生きればいいと思うし、そうしてれば自然と必要なものは身につくと思うんですよね。まあ日本、あるいはあの東京のとんでもない数の人とその視線の中にいるとポジティブに考えるのが変なことで苦労こそ美徳、と思ってしまうのもよくわかる。だから俺は二度と東京及びその近郊では暮らしたくない。オーストラリアのあとはニュージーランドかイギリスかカナダ、またはその他の国に行きたい。多種多様多国籍の人たちと接するの、なんだかんだ楽しいのかもしれない。同僚のイギリス人は腕にめっちゃタトゥー入ってるんだけどよく見たらFFのチョコボサボテンダーが紛れててすごいよかった。メルボルンは春の気配を感じます。